貿易を行う際に発生する実務としては、必要な書類作成などの事務作業・輸出入に関する手続き・決算に向けての会計処理などがあります。
取引先との交渉を経て実際に発注・受注をすることから、具体的な事務作業が始まります。これらの作業は取引先が海外企業の場合、英語または相手の国の言葉を使って行われることでしょう。
日本国内の企業の取引であれば、あいまいな内容でも問題なく取引が行われることもありますが、海外と取引をする時は契約書などに書かれていることが優先されますので、見落しがないように書類に目を通すようにしましょう。
書類の作成や承認に関しては時間を掛けて、不測の事態が起きないように最善の注意を払わなくてはなりません。その後、取引が円滑に行われるように、全体的なスケジュールを立てます。国内での取引とは違いさまざまな理由によって、予想以上に手間や時間が掛かることもありますので、十分な余裕を持ったスケジュールにするようにしましょう。
そして、実際に取引が決まると、具体的な輸出入に関する手続きを行うことになります。配送に関する手配・為替の予約・保険の手続き・各種証明書の手配などを、行わなくてはなりません。
日本国内の手続きに加えて取引先の国の手続きもする場合は、分からないことについては専門家に質問するなどして解決しておくようにしましょう。
分からないまま処理を進めてしまうと、輸出入ができないばかりか法律に違反する行為となってしまうこともあります。
貿易に関する会計処理については、基本的に国内での取引と同じような処理を行いますが、外貨を使うことや税金の処理などが若干異なります。会計処理の内容に応じたタイミングの為替レートを適用して帳簿に記帳をしたり、棚卸資産の処理を行います。
国内での取引と容易に区別ができるように、勘定科目を別にするなどの工夫をしないと会計処理を効率的に行うことはできません。最初だけでも貿易会社の会計処理について、良く知っている人に協力してもらうようにしましょう。
貿易で発生する実務について
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