外貨は刻々と変化する為替レートに従って取引が行われますが、この為替レートにはttmやttsなどのいくつかの種類があります。ttmは外貨を売買する際の基準のレートのことで、実際に外貨を取引する時には購入時にtts、外貨を円貨に換える時にはttbと呼ばれるレートが採用されます。
為替レート表に日本語が使われていることもありますが、一般的には、特定の通貨を買う時のレートはbuyと記述されて、通貨を売る買う時のレートはsellと記述されます。このことを覚えておくと、世界中の市場の為替レート表を見て取引ができるようになるでしょう。
業務で必要となるために外貨を売買する以外にも、為替相場の変動リスクを低下させたり積極的に利益を得ようとする目的で外貨取引が行われますが、その代表的なものがデリバティブです。本来デリバティブは為替レートを固定する契約などして、将来の為替の変動による影響を少なくするのが目的です。
しかし、レバレッジを利用することで、手持ちの資金を大幅に上回る取引もできることから、投機目的の取引も可能になります。デリバティブでは、買値のことをask、売値のことをbid と呼びます。為替のリスクをヘッジする方法としては、為替取引において買いと売りを結び付けて、為替の売買益を相殺するマリーという方法もあります。
デリバティブ以外の外貨を積極的に運用する方法として、海外etfがあります。海外etfは、海外の証券取引所に上場しているetfのことで、その国の経済状況に従って相場が変化しますから、日本国内の景気が悪い時でも資金を効果的に運用することが可能です。
もしも、企業が外国通貨で表示される財務諸表を使用する在外会社の株式を取得した際には外貨建てのれんが発生しますので、この外国株式の評価方法にも注意を要するでしょう。その他にも、外国為替証拠金取引の一種である外貨exは、外貨を実際に受け取ることが可能なサービスなどもあります。
そして、外貨をより高度に処理するプーリングなどを利用する企業もあります。一つのグループ企業の機関を一つにまとめて管理する方法がプーリングで、為替リスクをヘッジすることが可能となります。
外貨取引の手法や用語について
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